土曜日の会社
すこしだけ気に入っている
いつものざわつき
誰かが誰かを怒鳴る声
誰かの愛想笑い
ビジネスフォンの冷たい呼び出し音
すべてが耳にとどかない
少し窓を開けると
子どもが笑う声
犬のすこし甘える声
遠くを走る車の音
ブラインドからもれる光
いつもと違う景色
いつもは感じることのないもの
ふたつの自分が
溶け合うような
ゆったりとした現実の時間
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2004-11-06 「眠れない夜空を抱いて」より
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その昔
13年くらい前の話
歌を歌っていたことがある
英語の曲は好きじゃなかった
無理やり日本語に訳したりしていた
英語の話せないおいらが
英語の歌を歌っても
何も伝えられない
そんな強がりで
胸を張れた
その頃に無理して訳した詩を
————————————————-Hoochie coochie man
心が宙を舞う 恐ろしい現実に抱かれて
命が映される 消えんばかりに燃え上がって
鈍い光が放たれる 物の輪郭が揺らぎだす
黒い海に飲み込まれ 俺は歌いだす 俺はここにいる
I am a Hoochie coochie man.
Everybody knows I’m here.
心が撃ち抜かれ だんだん地面が近づく
命が二つある 肉体と精神の奥のほうに
息が詰まっちまいそうで 壊れそうな時は過ぎる
胸が張り裂けそうで 俺は歌いだす 俺はここにいる
I am a Hoochie coochie man.
Everybody knows I’m here.
愛するものがあって 憎らしいものがあって
笑っちまいそうで 泣いちまいそうで
一体何のために ここを歩いているのか
何もわからないままに 俺は歌いだす 俺はここにいる
I am a Hoochie coochie man.
Everybody knows I’m here.————————————————-
その頃の自分がよみがえる
何も変わっちゃいない
2004-09-09 「眠れない夜空を抱いて」より -
魂に絡みついたネクタイを解け
昔宿った勇気に覆いかぶさる
そのグレイスーツを剥ぎ取れ
生きるために
必ずしも必要じゃない
そんな虚しい見栄と欲望なんて
早く捨ててしまえ
—————————–2004-11-24 word by bluenose -
ただ何となく
特別な意味もなく
ここに越してくることにした
「眠れない夜空を抱いて…」では
たくさんの人に出会った
素直にうれしかった
ずっとそこに居たかった
でもここにくることにした
また会いに来てくれたあなた
ありがとう
はじめて来てくれたあなたも
ありがとう
よかったら
一杯やりながら
今夜も魂の奥底から
書きなぐるコトバたちに
お付き合いください
by bluenose